あらすじ

生まれつきの病気で車椅子生活を強いられ、恋も夢もあきらめていた高2のさゆ。文化祭の日、他校の生徒から向けられる同情の視線にうんざりしていたときに、太陽のような笑顔の男子・光から突然声をかけられ、連絡先を渡される。彼に見覚えはなかったけど、初対面で“さゆ”と呼ぶ光のことが、なぜか気になってしまって…。

著者コメント

皆様は「生きていくって難しい」と思ったことはありませんか?進路や恋、コンプレックスに悩み、誰でも後ろ向きになることはあると思います。でも、自分に胸を張って生きてほしい。この作品を通して、そんな想いが伝えられたら幸いです。また、書籍限定で光sideの番外編を追加しました。皆様にお楽しみいただければ嬉しいです。

審査員コメント

■藤田ニコル氏評(ニコラモデル)
生きるコトの大切さに気づかされました! さゆのココロの描写がリアルで、思わず引き込まれてしまうシーンがいっぱい。「次はどうなるの!?」って、いつのまにかどんどん読み進めてました。それに、光くんが本当に太陽みたいな存在ですごくかっこいい! 実体験が元になってるって知って、作者さんを応援したくなりました。

■小山内花凜氏評(ニコラモデル)
命の大切さがすごく分かった作品だった。光が紗由里のココロを溶かしていって、紗由里に生きる意味を教えてあげた。そして、紗由里の周りの人たちもすごくいい人ばっかりで…すごく幸せなことですよね。改めて、私自身もいい環境で過ごせてるんだなってことにも気づかされました。ふたりのラブもめっちゃ見どころです!

■榎本咲百合氏評(女子高生出版部 編集長)
主人公は作者と同じ病気ということで、とてもリアリティーのある作品です。病気の人の辛い現実、さらにはそれを乗り越えて夢を追いかける勇気や周りとの関係、どれも刺激的な事実です。この作品を通して、病気の人にもそうでない人にも、命と向き合って深く考えてほしいです。もちろん、ケータイ小説ならではの恋愛シーンも楽しめます☆光と出会って変わっていくさゆの姿に注目してください。