｢人間とは、卑劣で下劣なモノでしょう？ あなたは何をお望みですか？｣ 願いを叶えてくれる 言うことをなんでも聞いてくれる 従順で 清純で とても、悪魔らしい執事と出会った あなたならなにをお願いしますか？

私達は必然ともなく 魂と魂が引き寄せられるかのように出会った。 私達はそれぞれ違う道を歩んでいたけれど 互いに一致した欲望を抑えることなんてできなかった。

“この罪は何なんだろう” 常に意識して目を反らすほどのそれは 激しく私の中で燃える反抗的な怒り。 理不尽なその世界を 差別と言わないならば 差別とは一体 何なんだろうか。 静かで逃れられない運命に抗い続ければ それは遂に牙を剥いた… “自分は、此処にいていいのだろうか” 潜在的にも意識的にもそれは 常に俺に付きまとう疑問でストレス。 ある一定の圧力が加われば 破裂する風船のように それは爆弾として 俺の中に蓄積されていった。 猜疑的な自己嫌悪は募り限界を迎えて 遂に爆発した… ☆Friend&ship☆四編目です。前作は☆Friend&ship☆-妖精の探し人-です。 (ちなみに前の話は読まなくても大丈夫です)