ある小説投稿サイトで恋愛小説を書いている女の子が、ある日、駅のホームでコメントに『いいね』を押していると、向かいのホームにいる男の子が、じっとこちらを見ていた。すると、その男の子から、私宛にコメントが届いた。驚いて、返信すると、その男の子は、私の愛読者さんだった。 　そこから、二人の現実世界と仮想世界での繋がりが始まった。 　しかし、ある日、突然、彼がいつもの向かいのホームに現れなかった。 　その理由は……。 　二人の男女が、現実世界と仮想世界で、『いいね』で繋がる、ちょっぴり切ないショートストーリー。 　あと５分のところで、彼女のとった行動とは……？

温かい目で…

仁科華は、待ちに待っていた0時から配信されるゲームをダウンロードしようとしていたが、突然の雷で家の電気が落ち、wifiが死に途方に暮れてしまう。 一度はダウンロードを諦めて、ふて寝を決め込もうとするものの、どうしても諦められられない華。 二駅先のファミレスのwifiでゲームをダウンロードすべく、出かけようと思って窓の外を見たら、空には稲光が走り、激しい雨が降ってきていた。 その時、昔仲が良かった近所の幼馴染の家の窓に、明かりが灯っている事に気が付いた。どうしてもゲームをプレイしたい華は、今はほぼ交流の無くなってしまった、その幼馴染の家のwifiを借りれないか、一か八か連絡しようと決心する。 連絡のメッセージを受けた幼馴染の浅川翔太は、その差出人の名前に驚く。小学生の頃喧嘩別れして以来、ほぼ交流がなかった相手からのメッセージだったからだ。 翔太はそのメッセージに返信するか悩むが、突然来たそのメッセージに緊急性を感じ、返信する事にした。 短いメッセージのやり取りの中、訳が分からないながらも、華の勢いに押されて、自宅のwifiを貸すことを許諾してしまう翔太。 華は「今から行く」というメッセージを翔太に残し、家を飛び出す。 深夜のしかも大雨の中、来るつもりなのかと翔太はことの重大さに、慌て出す。 そして、二人の止まっていた時間が動き出した。 それぞれの“性”に振り回されつつ、二人はどんな関係でいることがいいのか、またいたいのか、お互いにお互いのことを改めて考える、数ヶ月間の幼馴染のお話。

今の時代に産まれたから… あたしはこの時代をうらんでしまいそうになる。

逃げられない... 逃げれば逃げるほど近づいて... ほら... ｢...見ぃつけた｣

あなたは知ってる？ 今どれだけの人が傷ついてるのかを？ 1世紀くらい前だろうか インターネットという便利なものができて 調べごと出会いマップメール買い物 お小遣い稼ぎさまざまな事がいつでもどこでも出来るようになった しかしその便利の裏腹には悪い人が 潜み人を匿名で攻撃や炎上ができるようになり 死においこまれる人や、外に出れなくなる人の 数は年々増えていった ある時代にもそのようなことが起きている