「はぁ……はぁ……はぁ……」 ずいぶん走った。 普段は電車を使うので見慣れない風景。 沢山のショップが立ち並ぶ。 ……もう帰っちゃぉ、アイツの顔見たくなぃ…… 最寄りの駅を探してトボトボ歩き出す。 「ねぇねぇ、君1人ー♪?」 「わっ」 ナンパだ。 「こんな時間に歩いてるなんて、サボリでしょー♪」 「え、えと」 嘘、最近なかったのに。 混乱して体が固まる。