小さい頃から、絵を描くのが大好きだった。
幼稚園でも、みんなが外で遊んでる中、あたしは部屋の中で一人でお絵描き。
茶化されたって、バカにされたって、
絵を描くのに夢中だったんだ。
小学校にあがれば、《暗い子》なんてレッテルをつけられて。
まぁ、親譲りの黒髪のストレート。
表情があまり上手く出せない性格。
第一印象がそうなってしまうのは、仕方ない。
中学になれば、イジメの対象にだってなった。
でも、結局は中学生。
子供だったのかもしれない。
最初だけで、最後らへんは普通に話したし、イジメなんてなかった。
多少、笑われるぐらい。
多分、飽きてしまったんだと思う。
でも、あたしは、
絵を描くことを絶対に飽きたりなんてしなくて。
高校になっても、絵を描き続けるつもりだった。
美術部に入って、ずっと、ずっと。
……大人になったって。
でも、現実はそんなに甘くなんてなかったんだ。