「お前女だろ!?」

「男尊女卑反対!!

大体、女の子全てが「女の子の趣味」してるわけじゃないのよ!?」

「だからって俺よりマシだろうが!!」

「だけどわかんないのよ!!だから一緒にやってって言ってんじゃない!!」

「買うもんどれだけあると思ってんだよ、二手に分かれた方が早ぇだろ!?」

「時間より、気に入られるモノ選ぶべきだわ!!質よ質!!」

「だからって間に合わなかったら意味ねぇっつーの!!時間だ時間!!」















「・・・ま、それで買ってこなかったら時間も質もへったくれもないわね。」

「ごめん。」

「っていうか、初デートで大げんかって言うのもなかなかよねぇ。」

「え?これデートだったの?」

「違うの?二人きりで出てったんだから。」

「いや、ただの文化祭の買い出し・・・。」



さて、状況が飲み込めないと思うので説明させて頂きます。

ユウと付き合い出して、一ヶ月以上が立ちました。

体育祭の余韻も残さず、今は学校が学園祭一色。

私たちのクラスは、ありきたりなことにコスプレ喫茶に決定して、

今は開店(?)準備中。


そして、つい先ほど。

望果に押されて私とユウは買い出しに出かけました。

・・・って。



「望果って体育委員なのにどうして文化祭も取り仕切ってんの?」

「いいの、私のカリスマ性がなせる技だから。」

「いや、そーじゃなくてね?」

「細かいことは気にしないの。」



話は戻して、私とユウが行ったのは「ユザワヤ」さんっていうお店。

模造紙や、テーブルクロス、メニュー製作用の画用紙、シール、花紙エトセトラ。

新しく買うものから買い足しのものまで、とにかく大量の購入リストを手渡されたの。