「…好きです!ずっと大好きです!!」 言った。ついに言えた…。 崚くんは目を見開いて驚いたような、困った顔をしている。 フラれるって分かってる。 伝えたかっただけだから、フラれても…大、丈夫…。 諦めかけていた、その時だった。 「俺も…実は、ずっと香梨が好きだったんだ…。」 彼の言葉に反応して、頬が熱くなるのを感じた。 放課後は空も教室もオレンジに染まる。 そして、彼の顔も…。