「えぇーーっ!?二階堂くんがマザコ…」



「シーッ!!」



朝、教室にて。大騒ぎするレミの口を慌てて抑える。



「なにそれーっ!最低じゃん!

私幻滅しちゃったわ〜」



レミにお見合いで起きたことを話したら、案の定かなり驚いていた。


当たり前だよね。まさか、あの学年の王子様である二階堂くんがマザコンのヘタレ男だったなんて。


私だって知りたくなかったよ…。



「うーん…。まぁこれでパパも当分お見合いとか言いださないと思うから、それはよかったけどね。

でも正直もうこういうのは勘弁かも。

人間、意外と本性はわからないものだね」



「ほんとだね…。でもなんか納得かも。

だから二階堂くんって彼女つくらないんだ。

そんな母親いたら無理だよね。息子ベッタリなんでしょ?」



「う、うん…」