(安堂くんのエロ!安堂くんのエロ!安堂くんのエロッ!!)


昨日、いつの間にか寝落ちしていたあたしは、何故か起きたら安堂くんのベッドで一緒に眠っていた。

しかも、なんだか固い抱きまくらだなぁ…って思ったら、それは、なんと!

……安堂くんだった…!!!



『………ッ、きゃぁぁぁぁぁぁ………!!!!』



そうして今朝の悲鳴に至る。

朝、目が覚めたら、安堂くんはいつものひょうひょうとした安堂くんに戻っていて、熱も下がったらしく、涼しい顔をしていた。

(昨日は手を繋いで、って、あんなに可愛く言ったくせに…)
※ 安堂くんは言っていない

(…ちぇっ)

あたしは小さく唇を突き出した。



「……朝ご飯、まだ?」


洗面所で顔を洗い、鏡と向き合っていると、背後から安堂くんが言った。


「あ、ちょっと待って…」


普段の安堂くんには戻ったけど、こういうところはちょっと可愛い。

見た目、完璧なのに料理は全然ダメみたい。

なーんか、こう。

子犬っぽい一面にキュンと来ちゃうっていうか。

タオルで顔を拭いて、急いでリビングを目指した。


「そういや小林って。昨日から思ってたけど、すっぴんだよね」


――――………………、


「あーーーーーーーーーー!!!!」


再び、あたしの叫び声が響いた。