「───というわけで、今日から一緒に暮らすことになった


 御影、皐月くんでーす」





その日、私は戦慄した。


居候のことなど、すっかり忘れ───慌てて幼稚園で翔太を迎えに行って、

手を繋ぎながら、今日何がいい?って聞いていたら、


「おーおねーちゃん、あたらしい家族がくるから、きょうはごちそうだねー」


という、無垢な一言に、固まる。


すっかり頭の中から───消えていた。


ど、どうしよう、どうしよう。


私、心の準備もできてないのにっというか、

今更だけど、どんな顔して毎日を過ごせばいいの?