妃奈side―――


律希を部屋に入れて、

ふらふらした足取りで
ベッドに戻る。



「ごめんね律希...お兄ちゃ......え?」


あれ……??


ベッドに入って
律希の方を向いて謝ろうとしたら

律希の頬は赤く染まっていて...



「り...律希??」

「...ん?」


いつもの冷静な律希に見えるけど



ほっぺたは

今まで見たことないくらい赤くて



...りんごみたい。




もしかして...




「...律希、熱...あるの?」