目の前には真っ白な空間。
それ以外、何も見えない。


「ここは・・・・どこだ?」


私はいつの間にかこんな所に立っていた。
どうしてこんな所に来てしまったんだろう。


「・・・ちゃん」


「え?」


「撫子ちゃん」


現れたのは、なんと副会長だった。


「副会長!どうしてこんな所に・・・・」


聞きたいことは山ほどある。まず、ここは何処かとか・・・・。
すると、副会長はいつもと同じ穏やかな顔つきで言った。


「撫子ちゃん、僕と結婚しよう」


「・・・・・へぇ!?」


声を上げてしまった。
でも、副会長の眼はこの前の結婚宣言の時よりも真剣。


本気の眼だ。


「今日は結構披露宴の日だよ」


「わあ?」


私の服装がウェディングドレスに早変わりする。


「さあ、行こう」


白い空間の先に教会が見える。
幸せの鐘が鳴っている。


リーンゴ―ンリーンゴ―ン


「私、副会長と結婚するんだ・・・・!」


そのまま彼に連れられる。


ぐいっ


突然、身体が後退する。