夏です。真夏です。
灼熱の太陽の光が降り注ぐ。


ミーンミーンミンミンミン・・・・・


「あづーい・・・・」


上も下も汗でびっしょり。この日本も平均温度が40度か50度いってしまいそうだ。


「早く、涼しい場所に避難しないと・・・・」


このままでは本気で干からびてしまう。


コンコン


「失礼しま・・・・暑っ!」


生徒会室に入った途端、熱風が襲ってきた。


「おう、来たか。遅いぞ」


なのに、会長は平然としながらお茶を呑んでいた。
しかも、ホット。


「何で冷房入れないんですかー!!」


「お前もやるか?我慢大会」


「・・・・死にますって、マジで」


本当は冷房機能が壊れてただいま修理中らしい。せっかくここに来れば涼しい思いが出来ると思ったのに・・・・。
なのに、奴隷の私は・・・・。


「我が奴隷よ、俺のために優しく仰いでくれ」


巨大な扇子で彼に風を送る。勘弁してくれ、ホントに。


「クーラー付けてくださいよぉ」


「あまりガンガン付けると身体に良くないぞ」


「そうですけど・・・・そうでもしないと涼しくならないじゃないですか!」


「だったら、人工的じゃなくて自然的な・・・・」


すると、会長はハッと何かを思いついたような顔をしてニヤけた。
すぐに無線で他のメンバーに伝える。


「今週末・・・・避暑地へ行くぞ!!」


「はぁっ!?」