日曜日の午前、瑞穂はある喫茶店で一人ぼーっと座っていた。

机には水ひとつ。



「おーい!晴ちゃん!」

そこに声をかけるオレンジ頭の男ひとり。


「加津佐さん。わー、偶然ですね」

「外通ったら晴ちゃんが見えたから来てみた!何やってんのー、こんなとこに一人で。
折角の休みなのに寂しいねぇ…」

「(休みは家で大体一人だけど)ち、違います!人を待ってて…」

「あの!!」


瑞穂と加津佐が声のする方を振り向くと男が一人。

「ソレ俺のツレなんで!」

そう言って加津佐と瑞穂の間に割り込んだのは布津だった。


「うひょ!何?!晴ちゃん今日デート?!彼氏いたんだー!邪魔しちゃって悪いね!」

「ややややや!違いますコレは…」

「あ、なんだ瑞穂の知り合い?」





「三角関係?」
「浮気現場かー?」
ヒソヒソヒソ…

周りの目が痛い。


(二人とも声でかい!目立つーーー!!)