「ただいま!」


瑞穂は自分の家の中にかけこむ。

「おかえりなさい、遅かったわね」


「今日から友達と学校の資料作り手伝ってて。一週間はこれくらいの帰りだと思う」

「そ、気をつけて帰ってくるのよ」


「は~い」と返事をしながら走って自分の部屋に向かい急いで制服を脱ぎすてる。


「お風呂先に入っちゃうね」

バタバタと走る瑞穂を母は不思議そうな顔をして見ていた。



30分程で風呂からあがり髪を乱暴にふきながら、なるべく平静を装いながら言う。


「今から友達のところに遊びに行ってきていい?」