君と出会ったのはいつだったかな…



僕は君と出会った事は運命としか思えない。


それだけ僕は君の事が好きだったんだ。

茶色い髪の毛を靡かせながら、校門の前に立っていた。


鈴木優。


桜が咲く頃…僕は新しい道へと一歩踏み出した。

これから何が起こるのかなと、少しだけワクワクしながら。


『新入生はこっちへ!!』


高校の先生が声を張り上げて、僕たちを誘導している。

まだ名前が分からない先生について行く僕達。

ふと横を見ると僕は一人の生徒に目が止まった。


艶やかな淡い茶色の髪の毛に、林檎のような赤い唇。
透き通る白い肌。



そう、この生徒が僕が心から愛した女性、




『小林百合』




とても綺麗な人だ。

僕は彼女に釘づけになる。

もうそこから動けなくなるくらい、僕は彼女に惹かれていた。



これが一目惚れなのかな?

しばらく見惚れていると、後ろから声が聞こえた。



『優!!こんなとこにいたー!!どこに行ったかと思ったよ』


こいつは中学の頃からの友達の和樹だ。



『悪りぃー俺も迷ってたんだ』


…嘘に決まってる。


本当はあの子にみとれてたんだ。内緒にしててごめん、 和樹。



『なぁ、優!!俺可愛い子見つけた!めっちゃ美人!』



和樹は頬を紅く染め、こう言ってきた。


『は?まじで?どれ?』



『あっちの方にー………って居なくなっちゃった』


『また会えるだろ,そん時は教えろよ!』

『あったりまえ』


『つかクラス見に行こうぜ?』

『うん』



僕達はクラス発表の掲示板へ行った。