「竹の春、竹の秋」
恋愛(その他)
完
0
夏 小奈津/著
- 作品番号
- 1125498
- 最終更新
- 2015/01/09
- 総文字数
- 20,342
- ページ数
- 21ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 1,562
- いいね数
- 0
(最近会わなかったけれど、あの男は見たことがある。)
薫は自分落とそうとしている男をかわしながらカウンターに座る一人の男を見ていた。バーを出たけれどやはり気になってバーに戻る。カウンターの男に話しかけて「僕を口説いて」と微笑んでみると──
竹の葉は、春になると枯れ落ちる。春に生えたたけのこは秋になると一人前の竹になって青々と茂る。季節を錯誤しているようでありながら自然の理に適っている。
薫の春は、薫の秋は、めぐるのか。
薫は自分落とそうとしている男をかわしながらカウンターに座る一人の男を見ていた。バーを出たけれどやはり気になってバーに戻る。カウンターの男に話しかけて「僕を口説いて」と微笑んでみると──
竹の葉は、春になると枯れ落ちる。春に生えたたけのこは秋になると一人前の竹になって青々と茂る。季節を錯誤しているようでありながら自然の理に適っている。
薫の春は、薫の秋は、めぐるのか。
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