あらすじ
反抗期真っただ中、高1の真優は口うるさくウザい親が大嫌い。年上彼氏に浮気されフラレたことを誰にも言えず、友達のいじめも見て見ぬふり。周囲に心を閉ざすそんな真優のもとに、ある日幼なじみの吉岡が転校してくる。吉岡の優しさに触れた真優は少しずつ変わり始めるが、その矢先、思いがけない悲劇が起こって…。今いちばん泣ける感動作!!
著者コメント
こんにちは、幸です。この度は優秀賞という素敵な賞を頂くことができ、書籍化という形になりました。応援してくださった皆さま、本当にありがとうございます。家族を大切にしよう。友達ともう少し向き合ってみよう。好きな人に、素直になってみようかな。『天国への切符』を読み終えた時、何かひとつでも心の中にそんな想いが生まれてくれていたら嬉しいです。
審査員コメント
■永野芽郁氏評(ニコラモデル)
「伝えたいことは、その時に言う」ということの大切さなど、多くのメッセージが伝わってきました。お母さんの真優に対する優しさにもすごく感動しました。この年齢だからこそ悩むことや苦しいことがたくさん描かれていて、吉岡の言葉で少しずつ変わっていく真優を「がんばれ!!」と応援しながら夢中になって読みました。
■中嶋奈津子氏評(KDDI株式会社)
親への反発、学校でのいじめがリアルで、中高生の等身大が描かれている作品だと思います。主人公の真優が、徐々に人を思いやる優しい女の子に変わっていく姿が魅力的で応援したくなります。恋・友情・家族……大切な存在に気づいて成長していく様子を、10代の皆さんに広く伝えたいです。
■内藤麻里子氏評(毎日新聞社)
いじめ、介護、児童虐待など家族問題に果敢に取り組み、みんな一生懸命生きようとする姿が感動的に描かれています。多彩なドラマを展開し、しかも一つ一つのエピソードに厚みがある。随所に人生や女子高生の日常をうまくつかみ取った表現があり、はっとさせられました。主人公の心理描写が独りよがりでない点も秀逸です。