あらすじ
たくさん時間があったのに。
最後だって思うと、全然、全然足りないよ…。


高2の蛍は、修学旅行に行く途中、交通事故に遭う。…ハッと気づくと、自分の部屋にいた。わけがわからないでいる蛍の前に謎の男が現れ、この世に残した未練を聞かれる。蛍には、まだ思い残すことが、いっぱいあった。大好きなおばあちゃんともう一度会いたい、親友と仲直りしたい、そして、片想い相手の蓮に気持ちを伝えたい―。でも、残された時間はわずかしかなくて…?
生きることの意味を考えさせられる、温かい涙があふれる感動作。
著者コメント
いぬじゅんです。『いつか、眠りにつく日』は、「終わり」からはじまる物語を書きたくて作品にしました。そばにいる大切な人は、その距離が短いほど当たり前になっていて、普段なかなか気づかないものだと思います。この作品を読んで、大切な絆を思い出すきっかけになればこれほどうれしいことはありません。最後に、日頃から感想やレビューをくださっている皆様、何度も読み返してそれを力にすることができました。本当にありがとうございます。

審査員コメント