あらすじ

14歳の折原安音はクラスメイトからのいじめを苦に、自宅マンションのベランダから飛び降り自殺をしてしまう。そこへひとりの天使が現れ、天国に行くか地獄に行くか、49日の間に自分で決めるように言い渡されて…。いじめというテーマに真正面から向き合いながら、ラストは温かな感動を呼ぶ、青春ストーリー!

著者コメント

この度の「天国までの49日間」の書籍化、大変嬉しいです。冒頭から主人公がいじめで自殺してしまうという衝撃的な展開ですが、重過ぎず、時にちょっと笑える場面もある小説です。あたしのメッセージが、本になってより多くの方に伝われば幸いです。

審査員コメント

【てんちむ氏 評】

いじめが止まない現代、友達や家族のキモチがよく考えられるし、苦しんでいる子たちの救いになる小説ではないかなと思いました。イケメンの榊くんとの恋愛にはきゅんきゅんしました。続きがみたいです!この世界観ハンパない!!

・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

【山田香織氏 評】

いじめる側、いじめられる側、心の動きがよく描かれている。学園ホラーのエッセンスが加わり、メッセージ性がありつつ、深刻になりすぎない読みやすさがある。

・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

【内藤麻里子氏 評】

自殺したにしては主人公が明るすぎ、最初から許しが視野に入るあたりはやや性急な感じがする。しかし「いじめ」をテーマにし、救済の道を見出そうとした志は高く、かなりな程度その目的を達成している。また、ファンタジー・ホラーとしてのストーリー性、小説としての完成度が非常に高い。