「星空」を書き終えると、たくさんのメッセージが私の元に届きました。 その中でダントツに多かったのが、 “自分と重ね合わせました” “流奈の気持ちがよくわかりました” “勇気づけられた作品。続きが読みたいです” 毎日、送られてくるメッセージを見ながら、「野いちご」で続編を書きはじめるのに時間はかかりませんでした。 あたしのつたない文章にもかかわらず、読者の方々から「ありがとう」と言っていただいたおかげで、最後まで完結させることができました。 続編の書籍化のお話をいただいたのは、去年の11月頃。 嬉しかった反面、書籍『星空』の編集時に文章や表現に力不足を感じていたので、完結していた続編を「野いちご」で読み返すたびに、このまま出版してもいいものか悩みました。 かといって、所々に修正を加えることもまた難しく、修正用に届いた原稿に手をつけることができませんでした。 「もう一度、初めから書き直したい」 あげく、そんなことを担当の福西さんに言いはじめたのは、原稿が届いてから3ヵ月も後のこと。 私のわがままを「わかりました。流奈さんの気の済むように直してください」と受けとめてくださった福西さんの言葉で、止まっていた手が動きだしました。 しかし、「星空」を書いた時の自分らしさを失わずに書こうという思いもあり、途中、何度も頭を抱えてしまいました。 そんななか、やっぱり毎日送られてくるメッセージが、私の背中を何度も押してくれました。応援してくださった皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にどうもありがとう。 流奈 (C)Starts Publishing |