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オカルト研究会と龍の道

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小暮優馬は高校二年生で、オカルト研究会の部長を務めている。 ところが優馬ほどオカルトに縁のない人間はいない。 なぜなら、優馬はヘタレとあだ名される極度の怖がりなのだ。 優馬は臆病な性格を引け目に感じながらたった一人で部活動に励んでいた。 そんな優馬の前に、ある日見たことのない美少女が現れる。 彼女は幼なじみの秋山七瀬で、互いに数年ぶりの再会だった。 七瀬は当時から勝気な性格のおてんばで、優馬は七瀬の余りの変貌ぶりに仰天してしまう。 ところがオカルト研究会は廃部寸前の状況だった。 生徒会長の滝上正樹はオカルト研究会を潰そうと目論むだけでなく、 転校してきたばかりの七瀬を強く警戒する。 そこで七瀬は、研究会を存続させるために一つの賭けをもちかける。 賭けの中身は「町の神社に伝わる伝説の龍神を見つける」というものだった。 七瀬は、もし自分が負けたらこの学校と町から出て行く、と宣言する。 七瀬を追い出せる上にオカ研を潰せるとなれば一石二鳥。 勝ちを確信した生徒会長は賭けを快諾してしまう。 だが、一見荒唐無稽に見えた賭けには、 自らの家族に着せられた汚名を返上したいという七瀬の強い願いが隠されていた。 果たして優馬は、研究会を守ることができるのか。 果たして七瀬は、自らの願いを果たすことができるのか。

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