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夕空*
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夕空*/著

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青春・友情0ページ

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ビーーーーーー 私はこの音が嫌いだ。 バスケを始めた頃からその音を聞くと耳を塞ぎたくなる。 その音は様々な意味を要すると思う。 敗者の悔しさ、悲しみ。勝者の喜び。待つ者への不安、興奮、喜び、期待。おろされる者の悔しさ、期待、安堵。 「緊張してる?」 10分のハーフアップが終わり、体育館の隅でストレッチをする私の横に夏栄がきた。 「そーでもないよ。」 夏栄とは小学校からの付き合いだ。彼女がバスケを始めたのを見て私も初めた。 「彩芽は強がりだね。震えてる癖に〜」 「そんなことない、」 「気になる?」 「うん。相手の15番、アンダーの選手だから何してくるかわかんない」 「そんな子が何でそんな名の知れてないとこ(中学)行ってんのかな〜」 「夏栄マークつくんでしょ?」 「そーほんと最悪」 夏栄は腰を伸ばし始めた。その横で開脚をした。 「まだ腰痛い?」 「大丈夫だよ。これ負けたら3年の先輩引退だから、頑張んなきゃね」 ビーーーーーー 3Q目が始まった。 「これどっち勝つと思う?」夏栄に質問してみた。 得点は41対32、どちらが勝つかまだ分からない点差だった。 「あのね、3Qで先制点取った方がどの試合も必ず勝つんだって」夏栄が自信満々で私 「逆転劇はないと思う」 「まー見ててって」 こんなやり取りをしている間にも青チームの6番がシュートを放った。それはリングの端にあたり落下してきた。丁度落ちてくる所にアウトをしていた白チームがリバウンドを取った。 「こっちこっち!」PG(ポイントガード)がリバウンダーに対して声をかけた。すぐさまパスが来た。そのPGはボールを受け取るとハーフまで運んできた。その時既に4対3、アウトナンバーのチャンスだった。PGはドライブを仕掛けた。だか、ストップ&ジャンプシュートの振りをしてノーマークになっていた3Pシューターにボールを受け放った。当然ディフェンスは揺さぶられ中学生の体力で間に合うなくシュートが放たれた。チェックも出来ていなかった。放たれたボールはスッとリングに入った。 41対35、点差6だった。 夏栄は微笑むと、逆転劇あるかもねと言った。

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