―もっと、刺激的な恋を。―

愛知県のとある町に──────その学校はある。 『自由』を規律に定める珍しい高校だ。 服装─────────自由。 髪形─────────自由。 髪色─────────自由。 装飾品────────自由。 バイト────────自由。 おおよそ、 ほかの学校で『禁止』とされている事項 そのすべてが『自由』に許可されている。 これだけでも十分に特殊な学校だ。 しかしその中でも最も『特殊』だと言えること。 それは “恋愛の推奨”　であった 不純異性交遊──────許可。 不純同性交遊──────許可。 多数同時交際──────許可。 先生との恋愛──────許可。 法に触れていなければ倫理を無視しても黙認される。 それがこの高校、 私立　妙石高校。 ここで起こる様々な恋愛問題、 それらすべてを解決するのは 由緒正しき“恋愛部”の彼女たち───── ────────────────────────────────────────────────────── 部長　：　日進　　恋　（ひずすみ　こい） 一人称　あたし 赤みがかったショートカット 左耳にハートのピアスをしている。 3年生　成績は良くないが、 知識量は半端じゃない 破天荒 副部長：　豊田　　愛音（とよだ　　いとね） 一人称　私 黒髪ロングヘア　 左手の薬指にハートのリングをしている 3年生　お嬢様で既に結婚してる。 恋と幼馴染で、 心の底から尊敬している。 部員　：　瀬戸　　蜜色（せと　　　みついろ） 一人称　うち 金髪　アレンジ三つ編み ハートのネックレス 2年生　低身長 運動神経抜群　強い　情報取集能力にすぐれる 人にあだ名をつけるのが好き 「ぶちょー」 「愛音パイセン」 第1教室　ソクラテスの恋迷（れんめい）

拷問のような虐待を受け 地獄のような日々を生き抜いた彼───────── 右月　京　（みぎつき　きょう） 警察官の両親を持ち 強い正義感を持つようになった彼女───────── 白露　彩葉　（しらつゆ　いろは） 誰かと共にいることを恐れ 誰にも触れてほしくはないと願った彼───────── 君枝　秋　（きみえだ　あき） 誰にでも優しく 誰とでも仲良くなりたい彼女───────── 白川　柚子　（しらかわ　ゆず） みんながみんな、 心にひそかに宿している闇。 全員が全員、 誰にも言いたくない過去がある。 彼らの出会いは、 なにを意味するのだろうか

【最初に】 『なぁ。僕とお前ってどんな関係なんだ？』 『さぁ？あたしに聞かれても？』 『全く…役に立たないやつだな』 『あんたの役に立つくらいなら切腹するでござる』 『介錯は任せろっ！』 『ノリノリじゃねーか！』 『当たり前だろ！僕に任せとけ！』 『死んでたまるか』 『なら僕の役に立て！』 『拙者は流浪人。誰の下にもつかん』 『廃刀令違反で逮捕する』 『あたしを捕まえてHな事をする気ね！』 『幼児体型に興味はありません』 『首切ってやるから洗って待っとけ』 『うい』 【彼らのメールはいつもこう】 【その一部をご紹介しよう】

『暁』【あかつき】…dawn 1 太陽の昇る前のほの暗いころ。夜明け。明け方。 ２ 待ち望んでいたことが実現する、その際。 ──────────────────────── 長月 真人(ながつき まさと) は、恋人の江迎 凪(えむかえ なぎ)にプロポーズをしようと、景色のいい旅館を予約する。 生来、ぶっきらぼうで素直になれない真人。 破天荒で行動の読めない凪。 プロポーズはうまくいくのだろうか…

恋愛感情がわからない女の子。 その子が好きな男の子。 彼女が僕に急に尋ねてきたんだ。 「恋って何？」 それなら僕はこう答える……

昔々、あるところに おじいさんとおばあさんが住んでいました。 〜中略〜 桃太郎は見事、鬼を打ち倒し金銀財宝を手土産に おじいさんとおばあさんの家へ 帰って行きましたとさ。 めでたしめでたし。 ────────────────────── そうやって、僕の物語は終わりを告げた。 でも、僕はまだ生きている。 これは僕が鬼を倒したあとの物語。 誰にも知られてない、僕の物語。

【黄昏(たそがれ)】 『夕焼け』 『人生の盛りを過ぎた頃』