―もっと、刺激的な恋を。―

生徒会長の先輩は、いつも意地悪ばっかだ。 「おい、花子。この資料まとめとけよ」 「はい…」 「おい、花子。会議室掃除しとけ」 「はい…」 「おい、花子。これ、コピーしとけ」 「先輩、ちょっと待って下さい！仕事が多すぎます！」 いつもいつも、私にばっか仕事押し付けてきて！！ 俺様で、冷たくて、怖い先輩。 何で私ばっかり、命令してくるの？ 「おい、花子。こっちに来い」 「はい…」 「お前は、俺のものだ。むやみに俺以外の男に微笑みかけるな」 ん？ え、今何て言いました……？ 先輩、ちょっと待って下さい！！！ 「いいか、よく聞いとけ。お前は今日から俺の女だ、覚悟しとけよ」 だ、だから、 先輩、ちょっと待って下さいってば！！！！ 俺様先輩×気弱な後輩 「俺しか見んなよ？」

女の子は、可愛い。 「単純」で。 ちょっと甘い言葉をかければ、落ちない女の子はいない。 恋だの、愛だの、そんなものはいらない 「あなたみたいな人、大嫌い」 突然、俺の前に現れた君。 君の不器用な優しさが、俺の胸をしめつける。 この気持ちは、何だ？ 「俺、本気で真由ちゃんが好きなんだ」 初めてのこの感情を、大切にしたい。 でも、君は振り向かない。 学校一のチャラ男 ×不器用女 チャラ男が本気で好きになった女の子は、過去にトラウマを抱えていた。 「私は誰も好きにならない！」 それでも、君を振り向かせて見せる。