『ほら、死神様がお迎えに来たよ。』 夜は死神様が来る時間。 命を取られないように 息を殺して身を隠して。 小さい時から そう教えられてきた神楽は ある日の夜 死神に見つかってしまう。 神楽の命は……？ そして死神様の想いは……？

『俺、心から愛した人がいるんだ。』 今も心のどこかで その人のことを想ってる。 言葉では言えないくらい愛してた。 『その人のことを想っててもいいの。』 隠さなくていい。 …でも、やっぱり 貴方が寂しくなって誰かに 逢いたいと思ったときに、 一番に逢いたいと思える人になりたい。 『何度も忘れようとしたわ。 でも、忘れられなかったのよ。』 貴方を愛することが許されるならば、 私は、周りなんて気にしないもの。 『…………好きだ。』 3人の恋の行方は……？

君はあの雨の日。 ずっと一人で待ってたんだね。 初めての恋は、 苦しくて切なかった。 でも、幸せだった。 『雨』と言う君は、 私の頬に流れた涙を 優しく拭ってくれる。 …ねぇ、雨。 私はここにいるよ。