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あいつ
ピー子
/著
総文字数/249
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1ページ
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表紙を見る
私は、高校三年生。毎日、電車に揺られ学校に通ってる。最近、同じ時間、同じ車両に乗りこむあいつがいる。なぜか目があいつを追ってる・・いつもいつも気が付けば、あいつが視界にいる。話し掛ける勇気もない。同じ車両に乗り合わせるだけ。あいつの名も知らない。私が見てることもあいつは知らないんだろうなぁ〜いつか、あいつが彼女と一緒に乗り出したら、私はどうするんだろう。それでも目で追うのかな?残りあとわずかの通学時間。卒業したらもう逢えないんだろうなぁ〜わかってるんだけど、声をかける勇気もない。カレンダーと睨み合いを続ける日々を過ごす。あいつはそんなこと知らずに過ぎ去っていくんだろうなぁ〜 虚しさだけが残る。
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