まみっちぃさんのレビュー一覧
ご新規読み専様大集合でございます。 まず、評価は★1つ。 内訳は『完結おめでとう!』祝いということで。 状況の羅列。 台詞の応酬。 時々メール。 この繰り返しは中々にキツいものがあります。 特に、一行空けで続く上に下段の意味があるか分からない余白がどんどん精神を削ってくれます。 トドメは ○○「……」 で表記されるセリフでしょうか。 これはギャルゲかエロゲなのか、と。 一マス空けたり空けなかったりと、文章が一定していないのはご愛嬌です。 絶賛の影に何が隠れているのか、とても興味深いところではありますが。
文章は読みやすいですが。 ゾクッとする恐怖を期待するとあまり怖い気分にはなれないかな、というのが率直な感想。 評価は★3つ。 情景は心情を細かく描写されているのに、どこともなくホラーに必須な恐怖感を殺がれてしまうのです。 他は理路整然としているにも関わらず、根幹になるホラーの部分だけが「怖い、怖いんだよ」と言わんばかりの説明的な描写に堕ちてしまっている、というのが率直な印象。 ホラーは関係なく、良質な短編を読みたい、という方にならばお薦めします。 これだけ書けるならば、もっと上手い恐怖の感じさせ方というものもあるのではないか、と思うのですが。 何だかもったいない。 そんな感じ。
人間関係がやや複雑なものの、そこは上手くまとめられています。 評価は★3つ。 心理描写は細かくなされているのですが、それに反比例してしまうように風景描写が薄いです。 場面転換の為に必要であろう部分がゴッソリと抜けてしまっていたりするので多少追いかける目を持って読まないと混乱することもあるかも。 とはいえ、主人公の職業であるウェディングプランナーについての描写は細かく、それがアンバランスさを生み出しているような印象もあります。 ただ、書かれてある恋愛模様は重い部分もありますが、読後感は爽やかです。 甘々だけではツマラナイと思う方ならば楽しめるはず。 個人的には、ページ毎の文字数がもう少し整理されていると読みやすかったかな、と。 そんな感じ。
軸が見えないのです。 舞台、風景ばかりが強調されていて肝心な話が見えてこない。 それなのに描写を飛ばして一気に話を強引に進める場面も出てくる。 評価は★2つ。 動きから登場人物の心の機微は見えず、かといってきちんと心理描写がなされてもいない。 文章も三人称で書かれているのですが、別に俯瞰になっているわけでもない。 むしろ視点が少なすぎて、文中の「シロー……」を「俺……」に入れ替えて読んでみた方がしっくりきてしまうような文章で。 なぜ敢えて三人称にしているのかが疑問で。 ストーリーが作者の中だけで完結していて、読者は置いてけぼりといった印象を受けました。 何を中心にして読ませるつもりなのか、その意図が見当たらない。 そんな感じ。
怒涛のようなハイテンションのラブコメ。 まず、ページ数に騙されないでください。 巻き込まれたら一気に読みきってしまうことは間違いありません。 評価は★5つ。 読者を惹き込んだまま、最後まで読むことを止めさせない内容は「さすが」の一言。 読んでいくうちに、主人公の課長さんにどんどん感情移入してしまいます。 ★評価が5つまでしかないのが悔しいところで。 「寝る前に軽く」は不可能です。 最後まで読まないと眠れません。 最強のラブコメ、この称号を捧げたいと思います。
一言で「これはないわ」なんですけどね。 だから面白い。 限定的な世界を創ることで、その中でしか展開しないストーリーを上手く書き上げているというか。 評価は★4つ。 場面を限定してしまうことによって、登場人物の心境だけを描写すれば良いようにしてあるのは凄く上手い書き方かと。 でも、やはり文章の読みやすさにもっと工夫があれば読みやすい作品になるのではないかと思うのです。 不満を挙げるとすればそれくらいで。 実に良い妄想のオカズとなりました。 大変美味しゅうございました。 そんな感じ。
ストーリーにキチンとした起伏があり、良い意味での穿った部分の無いストレートな作風です。 評価は★3つ。 携帯小説を既存の小説と比較すべきではないかもしれませんが、やはり最低限の表記ルールが欲しいところ。 テンポ良く進む話であるだけに、書き方を読みやすいものにするだけでも作品を受け入れさせる土台がしっかりとするのでは、と思うのです。 語りの口調が途中で変わったり、独自の記号の使用法がマイナスの部分として目立ってしまう。 ストーリーは万人受けが出来る、でも書き方は読む人を選んでしまう。 そんな感じ。
人気は高いようです。 刺激的なタイトルに内容を想起させるような導入部。 「狙いエロ」とでも評するべきでしょうか。 評価は★2つ。 青春と呼ぶには濁っているような、友情というには澱んでいるような。 まずはジャンルへの違和感が一点。 地の文まで、気になる程に漢字の使用が無く、文章全体が読みにくいのが一点。 男の子のセリフをそれっぽくしようとしているのか、ヘンに乱暴な言葉遣いで違和感を読みながら感じてしまうのが一点。 シチュエーションを眺めることに終始していまい、それ以上でもそれ以下でもないモノに終わっているような印象。 率直に言えば、読ませてしまえば勝ち、という意識が見え隠れする作品です。 そんな感じ。
もの凄い行間で。 評価は★1つ。 作中にいきなり後書きが出てくるわ、ブツブツと話が切れるのに新しい話へ移動するわ。 その新しい話もイチイチ流れを切る必要もないような同じ内容だったり。 同じような内容にも関わらず語彙量が少ないようで「あれ?このシーンさっきも見たような」という感覚に陥ること多数。 行間の多さがその感覚を助長しています。 ランキングを見る限り、一週間で7000人の方がコレを完読できたそうですよ。 我慢強い人が多いみたいです、そんな風に感じる私の感覚はズレてるのでしょう。 ぜひともこの作品の美点を知りたいもので。 誰か教えてください。
実話ということなのでストーリーに関しては割愛。 考え方の違いなどが出ると思いますので。 評価は★2つ。 構成というレベルにはありません。 出来事を単純に並べてみただけ、といったところでしょうか。 ジャンルもその他ではなくノンフィクションなのでは?とも思いますが。 表現が単調なので、読んだ所感はほぼ無しで。 単にあらすじ的なものを追いかけるような書き方だと感じます。 小説として何かのメッセージを持たせたかったのか、それとも単なる実話を衆目の触れる場所に出したかったのか。 前者であるなら伝わるべきメッセージが無いように感じる。 後者ならば主観のみで周囲についての描写があまりに少ない。 作品への動機付けが見当たらない。 そんな感じ
最低限の苦労は大事だと思うのです。 ミステリーやサスペンスを書く作者さんというのは、物語の肝である舞台や仕掛け、そしてそのトリックに苦心された上で作品を作り上げると思うのです。 評価は★1つ。 基本的な表現はまるでされていない。 主人公の感情の動きだけを追いかけて、なぜその感情に至るのかという描写がまるでなされていないので説得力に欠ける。 ストーリーに関しては、作中に用いられるゲーム、これが全てどこかで見たようなものばかり。 他の作品に使われているようなものをさも自分が考えたかのように作品に用いる姿勢は創作者にあるまじきものだと思うのです。 真似の寄せ集めを作品ともオリジナルとも呼べない。 そんな感じ。
色々な感情が溢れるような。 このお話への印象は淡い色調を重ねたような絵、そんな感じなのです。 まずは評価は★4つ。 展開が非常に上手く、先の展開が気になりつつ引っ張られるような構成になっています。 惜しいかな、と思うのは文章。 きっちりと書いてはいるのですが、一つ一つの言葉のイメージが何となく薄いような。 深い部分に踏み込まないような描写が全体のイメージまで薄くしていっているような感じなのです。 基本的には良作の部類には入っています。 作品の根底に流れているほの淡さを、物足りないものと感じるか、作品に必要なカラーと感じるか。 作品の評価を分けるのは読者の好みに大きく左右されてしまうのではないでしょうか。 そんな感じ。
非常に良くできてます。 ただ、やはりこの内容の短さと発想はショートショートの部類かな、と。 評価は★4つ。 短い中にきちんと起承転結があり、読後感も良いです。 ただ、それだけに少し軽いかな、とも思うのです。 文章は書き慣れている方がそれを携帯小説用にきっちりとレイアウトしたような、とても見やすい文章に仕上がっています。 それだけに。 もっと続きが見てみたいような感じで。 まだ始まってもいない物語。 そんな感じ。
ノリと勢いはあります。 ですが、全体的にバックボーンが薄いような印象で。 評価は★2つ。 物語の内容にそれぞれの動機付けが稀薄であったり、展開を急いでいたのか各場面の印象が残る程は書き込まれてはいなかったり。 風景や、登場人物の容姿や、感情の細やかな動きが文章の上に反映されていない結果のようにも思えるのです。 読者を納得させなければ、いかに出来事を書き列ねていっても物語は成立しないのではないでしょうか。 テンポがあっても、結末に至る道筋があっても。 そこに肉付けが足りなければ読者を納得させるには足りない。 そんな感じ。
文字通りの携帯小説。 良くも悪くも携帯小説。 こういう文章を書くにもある種の才能は必要だとは思います。 評価は★1つ。 ターゲットはあくまでも限定的な文章と内容。 他の作品を読み慣れたら足りないと感じる部分が多すぎるのです。 描写を飛ばしている部分にテンポが掴みにくい展開。 これを名作と取るか何も感じないと取るかは読む人次第ではないかと。 流れの一つではあるのだろうけど、どうにも見所が理解できないのです。 ポジティブに解釈するのであれば、「作品の軽さを追求すればこのような形になる」のでしょうか。 まだ、私には良さが見出せない。 そんな感じ。