―もっと、刺激的な恋を。―

甘い甘い溶ろけるような恋。 甘酸っぱい青春ラブ・ストーリー。 王子様。ドＳ。なんちゃら系男子。 ふへへへへ。 それはどこぞの、触ったらいい香りが しそうな恋愛小説の帯ですか。 腰が砕けるわ。 我が国における、夢見る少女のロマンスなんて 知ったこっちゃない。 でも、きっと彼女達のそれは、 私の「これ」なんかより、よっぽどマシなのだろう。 私の「これ」は とても「恋」なんて呼べたもんじゃない。 認めたくもない。 ただ、味のない日々を淡淡と。 ただ、実のない毎日を義務的に。 過ごしていたはずなのに。 その中で見つけてしまった。 彼へのー