たぶん、きっと好きじゃない これは恋なんかじゃない たぶんきっと、 この先も君を好きになることなんてない わたしは君を好きじゃない… ー今まで適当な恋愛しかしてこなかった 緒川 茉夕 浅上 弘人は 高校に入って知り合った、 初めてできた異性の親友だった いつものように一緒にいる弘人の存在 その存在は いつの間にか 茉夕にとって大きなものになっていた

｢戦わなければ生き残れない世界」は、 あまりに複雑で あまりに残酷だった ー大切なものを守るために 自分を犠牲にした少年 ー過去に囚われ、また戦いを繰り返す青年 ー大切なものを取り戻すため悩み続ける少年 ー自分の存在を憂う少女 200年もの時を経て 繰り返される歴史… 『…2度とこんな醜い争いはさせない』 そう誓った少年少女と 力に翻弄された青年 すべては力を手に入れるため… 複雑に絡まる人とのつながり そして過去に縛られ続ける人の 行く末とは……

あの時 素直に好きだって伝えたかった なのに 『幸せになってね』 なんて…… 私は嘘をついたんだ ２年後に出会った君は すっかり大人になっていた そんな君の姿に私は 心の中で呟いた 『もう一度、好きになってもいいですか？』