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桜が風で散る4月の高校入学式で優しく微笑む君に出会った。 吉田君とは中学でも一緒で結構…仲が良かったから一緒の学校でよかったと思う吉田君は困ってる人をほっとけなくて遅刻しそうでも自分のプライドがって言って助けに行くタイプ。 「宮野おはっよ」 「ぉっ…おはよ」 私は、内気だからあまり仲が良くてもかたことな会話になってしまう。 けどそんな私の会話に最後まで付き合ってくれる吉田君はいい人なのだ。 「宮野クラス発表見に行こうぜっ!」 掲示板前まで行こうにもあまりにも混雑していて一歩も前に進めない私の手を名前を呼んで掴んでくれた。 「宮野!!」 勢いよく引き寄せられる体が吉田君を抱きしめるかのような体制になったときドッキとしながら思わず吉田君の体を押しのけてしまった。 けど、吉田君は混んでるからといい手を離さないでつないでいてくれた。 よく見ると吉田君の耳は真っ赤になっていた。 さっきのお礼を言えなかったのがモヤモヤしていて… 「ょ…しだ君さっき…ありがと」 そう伝えるといつものあの時の笑顔で青空に似合う表情で…。 「おう!!」 っと返事をくれた。 やっとの思いで人ごみを抜けてクラス発表を見ることができた。 発表を見た吉田君はにっこり笑って… 「宮野と同じ1-2だ♪」 そう言いながら彼は私を見つめた。
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