―もっと、刺激的な恋を。―

「人の心が読める」 なんでこんな力があるの… 「あの人は、お化粧品が好きでいろいろコ-ナ-を見て回るよね」って思ったら　本当にそうなったり。 「あの人は、このフリルつきのピンク色ワンピ-スを買う」って思ったら　本当にお買い上げしたり。 道ですれ違う人が何を考えているのかも　わかっちぁう。 「うつ病になって会社をお休みしているAさん、別の会社に転職を考えているけどなかなか求人が見つからなくて困っている」とか。 「お仕事が長引いて残業終わりのBさん、一人暮らしだから自分でごはんを作らないといけなくて面倒くさい」とか。 「人の心が読める」　裏を返せば　人生をうまく渡り歩いていけるはず… でも　そうもいかないのが　現実。 彼女には　友だちがひとりもいない…

　「ひさしぶり」 　声をかけられた私は 　その人が誰か 　わからなかった 　でも 　声を聞いていると 　「…しゅんちぁん？」 　「その呼び方やめろよ、みなっち」 　「え-(笑)」 　小学校で2年間だけ一緒だった 　その人は 　爽やかなイケメン男子 　…昔、違ったよね？！ 　と、心の中で思いながら。 　幼なじみじゃないけど 　短い間しか一緒にいなかったけど 　約束を守ってくれたことは 　忘れないよ 　ありがとう。 　純愛物語　はじまり