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未完成のユメミヅキ
恋ごころトルク
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苦手な彼が親友の恋人。ああ。きらいなのに。
5000文字という短いお話のなかに、関係性と気持ち、学校での出来事がきちんと盛り込まれ読んでいて楽しかったです。
きらいきらい。友達の彼だし、別に好きじゃない苦手。そう思って言うことで不安定な自分を保とうとしている。自分の気持ちに気付いていて、そして友達を守りたい。だから、「このままずっと、きらいなままでいい。」その言葉に彼女の泣きそうな横顔が浮かびました。片想い、切ないなぁ。
落ちてきた。彼は、傷だらけの銀河。
戦う気持ちもすり減った天音は、銀河と出会う。
傷をつくってくる銀河の手当をしてお昼を過ごすことで
少しずつ自分の傷も治しているんだなぁ。そんな風に思った。
それでもがんばって歩く天音を、銀河を応援したい気持ちで読みました。
僕らの世界は思ったほど優しくないのかもしれない。
厳しくて、ちょっとだけ優しい。
その優しさに出会ったとき「ありがとう」と言えるのだなぁ。
読み終わったとき、銀河という大きな思いから、天の音が聞こえてくる。
ひとつの夏休み、少女と少年。 息を詰めたような夏の暑さ、空気、悩みと、感情がこの短編には詰まっていました。 こんなに色とりどりの世界にいるのに、モノクロなら、と彼女はいいます。 淡々と流れる物語に、少女の孤独と切なさが浮かんでいて、胸が痛くなります。 最後、モノクロのむこうにどんな色が見えただろう。 色水がはじけたみたいなラストに、そう思いました。 著者にしか出せないこの雰囲気がわたしは大好き。 素敵な短編をありがとうございました。
ひとつの夏休み、少女と少年。
息を詰めたような夏の暑さ、空気、悩みと、感情がこの短編には詰まっていました。
こんなに色とりどりの世界にいるのに、モノクロなら、と彼女はいいます。
淡々と流れる物語に、少女の孤独と切なさが浮かんでいて、胸が痛くなります。
最後、モノクロのむこうにどんな色が見えただろう。
色水がはじけたみたいなラストに、そう思いました。
著者にしか出せないこの雰囲気がわたしは大好き。
素敵な短編をありがとうございました。
ゆっくりの呼吸と同じ速度で読める。 バスルームで主人公が昔と今とを思っているシーン、なんだかジーンとして涙が出る。 共感だなぁ分かりすぎるほど分かる。 主人公を後ろから抱きしめたくなるけれど、それはきっと少女の自分も重ねてるのかもしれない。 辛い恋をしてきた人、社会で苦労してきた人ほど、塗り込めて固める鎧を作る術が巧いから。 自分を剥がしてありのままにしてくれる人を愛したいと思う作品でした。 作者さまみたいにふんわりとあたたかい作品です。
ゆっくりの呼吸と同じ速度で読める。
バスルームで主人公が昔と今とを思っているシーン、なんだかジーンとして涙が出る。
共感だなぁ分かりすぎるほど分かる。
主人公を後ろから抱きしめたくなるけれど、それはきっと少女の自分も重ねてるのかもしれない。
辛い恋をしてきた人、社会で苦労してきた人ほど、塗り込めて固める鎧を作る術が巧いから。
自分を剥がしてありのままにしてくれる人を愛したいと思う作品でした。
作者さまみたいにふんわりとあたたかい作品です。
死んだ女の子。彼女は親友。その子の彼、彼の親友くんと、わたし。
わたしはなんでもする。大好きなきみのためなら。
4人があの夏を過ごしたことは、永遠。
私が、彼女を永遠にする。
ああ、もうその言葉を聞いた時には、自分が知るこの世には居ない人達が思い浮かんで、確かに存在していた命のことを思い出さずにはいられませんでした。
別れはつらい。でも、前を向いて欲しい。美月の気持ちが痛々しくて、ページをめくる指が震えました。
この作者様の作品を読む時はいつも、終わってほしくない思いに駆られます。
丁寧な心理描写、芸術性すら感じさせる風景描写、題材は苦しくて悲しいのに、それだけで終わらせない力がありました。
言葉、文章、すべてが美しい。
感動しましたという言葉だけでは表せないものが心に残ります。
読んで良かった。とてもよい読書時間でした。
マイリンク
- 午前二時のショコラティエ短編集
豪華短編集に参加させていただいています。 - note
お仕事履歴など。



