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常時出入口が施錠されている、精神科病棟のこと。 恥ずかしながら、私はその程度のことも知りませんでした。 これは秀逸なルポルタージュ作品です。 精神科病棟の実情を書ける範囲で、飾ることもなく、茶化すこともなく、実に誠実に描き出している、そういう印象を抱きました。 語感から与えられる印象…… 精神科に対する偏見を多かれ少なかれ抱いている人は多いでしょう。 私もその一人です。 でもその偏見は、 精神科に関する情報が少なすぎる 精神病に対する古い考えが、年配の世代から受け継がれている によるものではないですか? 精神科について、精神病を患う人の現状を、少しでも覗いてみませんか? 精神科? ちょっと……という方にこそ、読んで頂きたい作品です。
ある夏の日の放課後、屋上から飛んだ主人公の弥八子。 飛んだはずだった彼女は、何故か教室の中にいた。 そこで流れる刻は、3分間。 同じ3分間を繰り返しながら、4人のクラスメイトと共に教室に閉じこめられた弥八子は、それぞれの悩みに向き合っていく。 子供でも大人でもない不安定な時期、心の中は不安や悩みで一杯で。 周りはわたしを大人にしようとするのに、わたし自身は何も変わらない、変われていない。 それは誰もが一度は直面する、そして直面してきた瞬間であるはず。 弥八子はあなたの一部で、あなたの一部が弥八子でもある。 心の重荷が少しでも軽く感じられるようになる、そんな作品だと思います。
溢れるばかりの才能を持ちつつも、その思想故に異端のレッテルを貼られた主人公、カムイ・フロストマン。 14歳の彼は様々な事件に直面し、己の立ち位置を変えながら、やがて世界の真実と直面することになる。 その時、彼は何を語るのか―― 冒険アクションに正面から取り組んだという印象の作品です。 個性豊かな大勢の登場人物は皆腹に一物を抱え、目的を達成しようとする中で、それぞれの人生が交錯してきます。 恋愛要素も多少アリ……でしょうか。 全く想像もしていなかった結末には驚きました。こういう世界だったとは…… 終盤の展開~希望のあるラスト、本当に良かったです。 600ページ弱の長さを感じさせない物語、あなたも体験してみてはいかがでしょうか?
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