大人になった今振り返ってみても、中学時代ってなんだか精神的にキツかったなぁ…と思います。勉強も部活も頑張らなきゃだし、親からのプレッシャーもハンパないし、友達のちょっとした言葉になぜかイラついたり。この物語を読みながら、当時のことを思い出し、やたらとヒリヒリ心が痛みました。
世の中は理不尽なことも不条理なことも山のようにあって、道徳の教科書に書いてあることなんて全然あてにならないし、正義って何なんだよ!って思うこともあるけれど、ほんの数人でもいいから自分を理解してくれる人がいればそれが勇気にもなり、前に進むことができるのだと、そうやってみんな成長していくのだと、私なりに解釈しました。
中高生の皆様には、オススメしたい本です。そこに答えがあるとは言い切れないのですが、少なくとも悩んでいるのは自分だけではないと、勇気づけられるのではないでしょうか。