プロフィール
『階段途中の少女たち』
スターツ出版文庫より発売
『15歳、終わらない3分間』
『夕星の下、僕らは嘘をつく』
『京都あやかし絵師の癒し帖』
スターツ出版文庫より発売中
作品一覧
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結婚式はゴールじゃない、スタートだ、とはよく聞くけれど 本当はふたりの人生はもっと前に始まってる それでも、結婚式ってまたあらたなスタートなんだろうなあと すんごい苦労して悩んで喧嘩して泣いて そこを乗り越えて、夫婦になる、って誓う日は 入籍したときとはまた違う想いにあふれるのかもしれない あいしてるという慈しみと だいすきという優しさと やわらかでいてコミカルな語り口調でつづられた記憶、想いは 読んでいるだけでほっこりと温かい気持ちになれます おしあわせに。 どんな形だって、ふたりがしあわせなら、最強です。

たとえ十数年でも生きていたら逃げ出したいことだってある とても嫌な思いをしてそれを切り捨てたら楽になることもある だけどこれは 逃げて、逃げて、目を背けて それでも逃げ切れなかったふたりの物語 生きるのはけして楽しいことばかりじゃない じゃあ必ずしも均等に苦楽がやってくるかといえばそうでもない 苦しみばかり続くことは多い どうして自分ってこうなんだろうって 違う環境に生まれてきてたら、もっと楽しい人生だったのかなって 悔んで泣いて、また日は昇る そんなとき、助けてくれるのは 自分の名前を呼んでくれる誰か たとえひとりでも、自分が気づいていなくても たったひとつの自分だけの名前を呼んでくれる誰か 強く生きよう、そう思えるのはとても立派なこと でも本当に大切なのは、そこに至る過程 陽太と月子の苦しみを その大切な七日間を、ぜひ

記憶の中に今も残る女性 家族とも友人とも断言できない、曖昧でいてでも確かに心にいるひと 幼き日の記憶と思春期のころの記憶 その両者がもどかしく絡み合い、自分に明るい影を落としている ひとつ感じたのは 子どもの頃の記憶、思い出は きっと大人になってもずっと自分を支配してしまうのだろうなぁということ ほろり、という言葉がとてもよく似合う短編 一度読んだだけでは味わい切れない、物語をぜひ

ひとめぼれ。 それを人はなんと思うのかは知らない だけど、確実にある ある日突然その人に目を奪われる、それ以上に心を全て握られる 透が一目惚れしたのは、プラチナの髪の王子様 元気いっぱいで素直な透が何よりも素敵で 恋するとこうも可愛くなるものかと、物語以前の彼女を知らないのに思ってしまう程 どうしようもないぐらい好きで、好きで、好きで だからこそ一喜一憂、些細なことで幸せに包まれる この物語は昴のかっこよさよりも 透の天真爛漫さが素敵なのじゃないかなと思えて でもやっぱり昴も純粋で可愛くて 奈々のキャラがスパイスを与えてくれて 大聖や隼人、キョウに翔太とみんなが周りにいてくれるからこそ こんなに幸せな物語なのかなと感じてしまう 最後の最後まで、読む人を幸せにしてくれる そんな純粋な二人の恋のいきさつを、是非

人は誰もが、大なり小なり何かを背負って、何かに傷ついて生きている それはけして特異なことじゃない、当たり前のこと でもその当たり前が あって然るべきものが とてつもなく、重くのしかかることがある 愛の形に正解はないし 寧ろ形なんて存在しないのかもしれない 様々なことがあってでもそれをひとつひとつ乗り越えてきて やがて愛というものを確信するのかもしれない 虐待、DV、いじめ 世の中は哀しいことで溢れてるけれど 大切なものもきっとたくさんある そんな気持ちを持たせてくれる、真っ直ぐな物語を是非
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