―もっと、刺激的な恋を。―

少女の夢の中に白い犬が現れます。 名前は、フランソワ。 世界一の美女の愛犬です。 夢の中で一緒に遊んでいると、 フランソワは竜巻に巻き上げられて、カナリア諸島に飛ばされます。 そこで出会ったのが、世界一のロックスターでした。 その後も、世界一の大富豪や世界一の権力者と出会い、 彼らの成功の秘訣を学んでいきます。 度重なるハプニング、 奇跡的な出会い、 美男美女の恋、 友情と絆、 夢と挑戦、 幸運と希望、 次々と展開される『世界一の物語』をたっぷりとお楽しみください。

恵まれている人が幸せとは限りません。 他人が羨むような将来が約束されているからといって、 その人が満足しているとは限らないのです。 人には向き不向きがあり、興味や関心の対象も人それぞれです。 例えば、お金が重要と思う人もいれば、そうでない人もいます。 社会的地位にこだわる人もいれば、そうでない人もいます。 平穏で安定した生活を求める人もいれば、そうでない人もいます。 百人百色、千人千色、万人万色なのです。 でも、多くの人は他人の目を気にします。 どう見られているか、心配になるのです。 そして、こんなことをしたら笑られるかな、と臆病になります。 でも、それでいいのでしょうか？ たった１回の人生を無駄にしていいのでしょうか？ 一歩踏み出す勇気さえあれば人生を変えられるのに、 それをしないなんて、もったいないですよね。 ＊　　＊ 将来、社長になることが約束されている青年が、「それは自分の人生ではない」と抵抗し、自立していく様を描きました。 加えて、パンとニューヨークとフィレンツェと恋の話が盛りだくさんです。 是非、お楽しみください。

代々続く匠の技があります。 それを受け継いできた職人さんたちがいます。 しかし、その数は減り、この世から消えようとしています。 宮大工の数が100人を割り込もうとしていますし、 刀鍛冶職人は200人を切り、 和紙職人も600人ほどになっています。 どの専門職人の数も大幅な減少が続いているのです。 また、西陣織職人の半数以上が自分の代で転廃業するという調査結果もあります。 本当に切羽詰まった状態になっているのです。 それは職人さんだけの問題にとどまらず、関係する産業にも影響を及ぼしています。 例えば、手漉（す）き和紙はその出荷額が激減していますが、 そのことによって主な原料である楮（こうぞ）や三椏（みつまた）の栽培面積減少につながっています。 つまり、伝統産業を支える仕組みそのものが危機に瀕していることになります。 これでいいのでしょうか？ 　　 いいわけはありません。 日本文化が廃れていくのを傍観しているわけにはいかないのです。 といっても、わたしに何かができるわけではありませんが、 せめて、一人でも多くの方に関心を持っていただければと思い、この物語を書き上げました。 皆様の心に届けば幸いです。

いじめられていた時、心の支えになった言葉がある。 「どんな時でも、どんなことがあっても、あなたの味方だからね」 「友達を無理に作らなくてもいいんだよ。誰かと同じでなくてもいいんだよ。いつも自分らしくありなさい」 　お母さんだった。 「大丈夫だからな」 「心配ないからな」 「明日来いよ」 　助けてくれた男の子たちだった。 この言葉たちのお陰で、わたしは立ち直ることができた。

水産会社に勤める入社6年目の幸夢美久（こうむ・みく）は、 上司からいきなり「アラスカへ飛べ！」と命じられる。 しかし、サーモンの買い付けに失敗し、 傷心のまま日本に帰ることになる。 それでも、現地から送ったリポートに社長が目を止め、 その内容が官庁主催の研究会で紹介されると、 一気に注目を浴びることになる。 そして、多くの関係者を巻き込んだ議論に発展していく。 一方、私生活においても大きな変化が現れる。 二人の男性から次々にプロポーズされたのだ。 思い悩む彼女が選んだ相手は……、 ＊　　＊ この小説は女性社員の仕事と恋の物語ですが、 一つ星レストランや和食割烹などのおいしい料理がふんだんに登場します。 それも併せてお楽しみください。