―もっと、刺激的な恋を。―

私は誰にも愛されないの？ それとも私が愛に気づいてないだけ？ ねぇ、教えてよ、誰が見てもわかるように。

　「愛してるよ」 　「…愛してるを大切にしてよね」 自分の承認欲求を満たしたいから、私を彼は離さない。 … あぁ、私は間違っていた。

　見るだけでいい。君の存在を感じるだけでいい。いつから我儘卒業できてたのかな。でもね、話しちゃダメで触れたらダメなのは、ちょっとつまんないよ。あ、これ我儘だ。 　私ね君の一番になりたい。でも、このままじゃダメだね、だって君私の存在知らないもん。私ちゃんと見てるだけだったから。 　君が女の子と話してるとね、胸がキューってなるの。すごく悲しい。その日の夜はね、いつも涙が出てくる。私って情けない。私は現実から逃げてるだけ、君に話しかけた女の子の心臓はドクドクしてると思う。そんなこと考えるとね、私は誰からも必要とされなくて今生きてる理由がわからなくなるの。 　ねぇ、私がこの世界で生きる理由を君にしてもいい？