―もっと、刺激的な恋を。―

「……ワタシの宿命なの。生まれたときからの」 「宿命？」 「ワタシは〝最強に可愛い〟見た目に生まれた。だから、中身も〝最強に可愛く〟なきゃいけないの」 　べつにそんな義務はないのに、と思った。 　でも、彼女の人生とも言えるその努力を、軽い言葉で一蹴してしまうのは無礼千万だ。 「あ〜、メンドクセーー」 　わたしは理解に苦しむ。あんなマネしたって、どうせ何にも残らない。あんな化けの皮、すぐに剥がれ落ちて、悲しい結末がまっているのは目に見えている。 　努力なんて無駄だ。どれだけ死ぬほど頑張って、目標にむかって一心に手を伸ばし続けても、いとも容易く砕け散って、水泡に帰す。 　奇跡的に目標を掴んだとしても、人の心は季節と同じだ。 　あっという間に移ろって、姿を変える。すぐに他の何かに鞍替えしてしまう。 　この世の中は、諸行無常である。 　努力なんて、無駄なんだ。

　スイーツ好きな一風変わった尼僧、星甘尼《せいかんに》は、神様の手違いで死亡し、異世界に転生することになった。 「お詫びのしるしに、あなたに最強の能力を｜授《さず》け、異世界へ転生させましょう」 「じゃあ、甘いもんたらふく食っても、絶対病気にならない太らない能力ちょうだい！」 「え……そんなものでいいのですか？」 　甘党の尼が異世界のスイーツを食らいつくす。 「もしや、あなたが女神様の使徒であろうか？」

　絶賛ネガティブ１０００％の泥沼の中に住んでいた、中学２年生の女の子・絹姫《きぬひめ》は、 　長い休暇を取って、一日中大好きなファッションのイラストをたくさん描きました。 　すると翌日、絹姫のもとに、ふしぎな本が届きました。 　本のタイトルは『マジカル❤︎スタイリスト』。 　『スタイリストの魔法』という、ファッションに関連するあらゆる魔法を使うことができる、絹姫にもってこいの魔導書です。 　 　魔法を使い、ツインテールの明るくてかわいい理想的な女の子に変身した絹姫は、 　『スタイリストの魔法』を使って 　 　悩める女の子たちを魅力的に “スタイリング” していく。 　

　 　１３の数字は、不吉の象徴。世界のあらゆる国々で忌み嫌われる数字である。 　そんな１３の数字が好きなチームの総長が、９月１３日に夜にバイクで走っていると、見るからに怪しい店を発見する。 　怪しい店の怪しい人物にすすめられて、怪しい薬を飲むと―― 　――なんと、女の子になっていた！ 　自分でもほれてしまいそうな美少女になった総長は、恋愛経験のないウブな後輩に告白しようと企む。 　コミカルでキュンとする！？　表向きは、女×男。事実上は、男×男のミステリアスな短編小説！