ー放課後、図書室に向かう途中、突然冷たい水を浴びました… 「あ、ごめん」 水浸しの私に声をかけたのは、キラキラと太陽の光を浴びて輝いている、金色の髪をした、暗闇を照らす、月のような人でした。ー

君の色は何色ですか？ きみの音は何色ですか？ 「俺の色は…」 「私の色は…」 「「君が知ってるでしょ？」」

□ ■ □ ■ あの時あなたは言ったよね。 「絶対またここに帰ってくる。そしたらあの時の秘密、教えるから、「約束」だ。」って でもあなたは、その約束を守ってくれなかった。 私の知らない、遠くの世界へ行ってしまった。 その時から私の世界は色褪せていて、輝きを失った。 会いたいよ…。 ねぇ、 ゆきくん…。 □ ■ □ ■ 子どもの頃大切な人を失い、時間が止まってしまった少女と、後悔が残ったままの少年の2人の想いが起こした奇跡を夢物語。 少しでも楽しんで頂けたらと思います。