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桜の花弁に想いを乗せて
なすたゃん
/著
総文字数/1
恋愛(ピュア)
1ページ
0
#片想い
#青春
#先輩
#後輩
#高校生
#春
表紙を見る
3月1日。今日は先輩の卒業式。 春風に吹かれて桜の花弁が舞い、目前いっぱいにピンクが広がる。綺麗な淡いピンク色。 結局私は一度もあれ以来先輩と話せなかったなあ。 丁度あの日も、今のように桜の花弁がひらりひらりと踊る日だった。 入学してすぐ私は、方向音痴のせいで自分の教室が見つけられなかったところ先輩に声を掛けられた。 「新入生?もしかして迷った?」 「あ…実は…1年2組の場所を探していて…」 先輩は俺に任せとけと言わんばかりに無邪気に笑い、私を手招きした。 この瞬間から私の叶うことのない恋は始まっていたんだ。 そう、絶対に叶うことのない恋が。
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