ケータイ小説 野いちご

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野いちご学園

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野いちご学園の新着投稿

    • 同級生
    • 放課後
    • ファミレス
    • 告白

    「俺。仲直りさせる気ないんで」

    「それは伝えてくれないってこと?」

    「いや、伝える。伝えるけど、」

    「俺から奪ってみせるってことね」

    「そういうことっす」


    言われっぱなしは性に合わない。

    表情一つ変えないレン君に些か張り合いを無くすも、とりあえず宣戦布告はできた。

    しかし、目の前にいるのはあくまで自分勝手をカタチにしたような王子様だ。

    レン君は唇の端を持ち上げると、まるで映画でも楽しむかのように傍観者を気取った。


    「ま、せいぜい頑張りなよ」

    「はぁ!?」


    人が奪う!って言ってんのに、無視かよ!?

    目を見張ってビックリする俺をよそに、レン君はスタスタとレジに向かって歩いていく。

    その後ろ姿からも少しの焦りすら感じられず、その場に呆然と立ち尽くすだけの俺。おかげで会計を任せてしまったと気づいたときには、店にレン君の姿は無かった。

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    • アイドル
    • 休日
    • 自室
    • イチャイチャ

    「キスしたい」

    唐突に発せられたそれに、顔を上げて私は読んでいた小説を閉じた。そのまま本の角で頭のてっぺんを叩くと「痛いよ、優衣ちゃん」と困ったような声が聞こえてくる。

    「やめてください、下にはお母さんがいますから」
    「……キスだけだよ?優衣ちゃんって意外とエッ」

    今度は本の表紙で軽く頬を叩く。

    「薫くんからいやらしい単語なんて聞きたくない……!」

    カメラやファンの前ではキラキラの王子様。基本的には恋人の私の前でもそうなのだけれど、たまにこうして普通の男の人のような素を見せてくるから戸惑うやら恥ずかしいやら。

    「うーん。手厳しいね」

    薫くんは私のベッドに寝転んでクマのぬいぐるみを抱きしめた。

    しばらく腕の中でクマのぬいぐるみを弄んだあと、薫くんは唐突に上半身を起こして自分の傍らにクマのぬいぐるみを置いた。

    「抱きしめるのは、ダメかな?」

    それ、ズルくないですか。

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    • 同級生
    • 放課後
    • 保健室

    「あれ、文弥さん来なかった?」

    喧嘩でできた傷を治療しようと訪れた保健室での突然の来客に私は驚いた。

    狩野侑季だ。

    「きて、ないけど」
    「どこ行ったんだよもー…」

    狩野達は私達レディースにとって憧れの存在、雲の上の存在だ。
    普段話すことなんて絶対ない。
    私は緊張していた。

    「それ、喧嘩でできた傷?」
    「ま、まあ」
    「やんちゃだなあ〜」

    狩野は持ち前の人懐っこい笑顔で言った。
    男にこんな笑顔を向けられたのは初めてだ。私は自分の顔が熱くなるのを感じた。

    「なんでそんな恥ずかしがるのー。レディースも可愛いとこあんだね」
    「っ」
    「君、化粧しない方が絶対可愛いよ。うん、絶対美人」


    狩野は、あ、やべ、こんな時間、と言いながら慌てて保健室を出て行った。


    次の日から奇抜な髪型もメイクも辞めた私はきっと馬鹿だ。

    でもあれから狩野は目が会う度に笑ってくれるから、
    別に馬鹿でもいいや。

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