第2回野いちごジュニア文庫大賞
結果発表
昨年に続き「野いちごジュニア文庫大賞」へたくさんのご応募、ありがとうございました!
審査の結果、下記のとおり受賞作を決定しました。
大賞
『視えるだけじゃイヤなんです!』野月よひら /著
物語の入り方がキャッチーで、読者をいっきに引き込む力のある作品でした。あやかしのお話でしたが分かりやすく、独特の世界感にぐいぐい引き込まれます。展開のつけ方もドラマチックかつ読者を飽きさせない工夫がちりばめられていました。ヒロインのキャラは、読者の身近なところにいそうな親しみやすい性格で、共感度が高かったです。特に普通の中学生だったヒロインが、力をつけるために頑張るところが応援したくなりました。また、倉橋兄弟はそれぞれかっこよくて、これから3人がどうなっていくのか、わくわくしながら読み終えました。今回ホラージャンルとしての応募でしたが、エンタメ度がとても高い本作に、ホラーの枠を超えた魅力を感じました。野いちごジュニア文庫の新たな可能性を感じさせてくれる作品でした!
特別賞
該当作品なし
優秀賞 ピュア恋部門
『きみアレルギー対策委員会』ビスビス /著
ヒロインの好感度が最初からとても高く、自然と応援したい気持ちにさせてくれる作品でした。ヒーローもクラスにいるリアルモテ男子のような、自然なかっこよさで描かれており、ドキドキしながら読み進めることができます。「きみアレルギー」という二人が近づけない理由が明確にあるのがわかりやすく、じれったい恋の様子がテンポの良い文体でとてもキャッチ―に描かれていました。近づけないふたりの紙飛行機でのやりとりは、とくに可愛くて印象的でした。前半がとてもよかった一方、後半がやや複雑になり、読者に理解しづらいかなと思う展開が続きました。昔話や委員会要素は無理に詰め込まずに、もっと「きみアレルギー」という軸に焦点を当てて、二人の恋愛に集中できると、より素敵な物語になりそうです。
優秀賞 溺愛部門
該当作品なし
優秀賞 ホラー部門
『デス・チケット』西羽咲花月 /著
お化け屋敷からの脱出という設定がとてもキャッチーで、構成もわかりやすくテンポよく読み進めることができました。主人公たちがお化け屋敷の運営側に追い詰められるシーンは臨場感がありハラハラとさせられます。友人と協力して脱出を目指しつつ、真実に迫るヒントを少しずつ見つけていく過程にもワクワクしました。ただ、ストーリーの舞台となるお化け屋敷に入るまでがやや冗長になっていたことと、結末にかけての状況説明が不足して尻つぼみにみえてしまったことは惜しいポイントでした。お化け屋敷を運営側が作ろうとした理由や、主人公たちが最終的に出口にたどり着いた経緯など、もう一歩踏み込んで書ききるとより作品としての読み応えが増しそうです。また、怖さを演出する直接的な描写が抑えられると、ジュニア文庫読者にもさらに読みやすくなると思います。
優秀賞 ホラー部門
『絶対通報システム』蜂賀 三月 /著
ゲームの設定やシステムが面白く、最後まで引き込まれる作品でした。冒頭で分かりやすくルールが提示されているので、読み進めやすく想像がしやすかったです。ただ、全体的に文章が長いので、一文を短くして、簡潔にわかりやすくまとめると、読者はさらに読みやすくなると思います。ヒロインがシステムに飲み込まれていく過程が自然で、ホラー作品として面白かったです。復讐の展開はスカッと感もあり、人間ドラマが素晴らしかったのですが、やや大人向けの印象を受けました。子供にもわかりやすいゾクゾク感があるとさらに良いでしょう。また、前半の物語の展開がとても素晴らしい一方で、ラストの展開がすっきりしない印象でした。ラストまでしっかりと描いてあげることで、さらに読後感のいい作品になるかと思います。
受賞おめでとうございます!
今年もたくさんのご応募ありがとうございました!
今回は特別賞、優秀賞 溺愛部門での受賞はありませんでしたので、優秀賞 ホラー部門で2作品選出となりました。
個性豊かな作品の数々、楽しく読ませていただきました。
今回の審査では、以下の3つのポイントを重視しました。
①小・中学生が想像できるドキドキがあるか
恋愛経験の少ない読者にも想像しやすいドキドキがあるかどうかが一番重要なポイントです。野いちごジュニア文庫では胸きゅんシーンがたくさんある作品が人気ですが、セリフや情景描写が大人っぽいと、魅力が半減してしまいます。
読者の年齢や経験値、どんな憧れを抱いているのか、を意識してみてください。
②テンポよく描かれているか
【あなたの作品をきっかけに、初めて小説を読んだ】という読者を想像してみてください。
長い段落や、意味の難しい言葉があると、どんなにいい作品でも最後まで読み切ることができません。
一文はなるべく短く、なるべく簡単な言葉で、すぐにイメージしやすい文章を目指しましょう。
③応援したくなるキャラかどうか
共感度が高く応援したくなるキャラがいると、作品の世界に没頭することができます。
序盤からキャラの魅力が伝わるように描いてみてください。
「野いちご」では、いつでもみなさんの魅力あふれる作品をお待ちしています!
野いちごジュニア文庫編集部
最終選考作品
- 『クールな幼なじみが本気になったら』中小路かほ /著
- 『たった一度の、キセキ。』日部星花 /著 (サイト掲載無し)
- 『恋愛×リアリティーショー~この恋に、命かけられますか?~』佐織えり /著 (サイト掲載無し)
『野いちごジュニア文庫』は、2020年に創刊した“ドキドキ”“胸キュン”したい女子小中学生のための児童文庫レーベル。
小説投稿サイト「野いちご」に掲載された小説を、児童向けに読みやすくして素敵なイラストと一緒にお届けしています。
みんなが憧れるラブストーリーや、最後まで目が離せないホラー。
思わず一気読みしてしまう作品がたくさんの『野いちごジュニア文庫』。
そんな『野いちごジュニア文庫』からの書籍化を目的としたコンテストが、今年も開催決定!
今回は恋愛部門を2つに分け、計3部門を募集します
溺愛部門
ピュア恋部門
ホラー部門
- モテ男子からの一途な溺愛に胸キュンMAX!ドキドキ必至の「溺愛部門」
- ヒロインの成長やまっすぐな恋心に涙!感動の「ピュア恋部門」
- 恐怖から逃げる展開にハラハラ!スリリングでエンタメ力の強い「ホラー部門」
すでにある原稿をそのままファイルでアップしての応募も可能です!
たくさんのご応募、お待ちしています!
応募要項
賞 | 大賞 1作品 野いちごジュニア文庫から書籍化+賞金30万円 特別賞 1作品 賞金5万円 優秀賞 各部門1作品 賞金5万円
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募集内容 | 【溺愛部門】 思わず応援したくなるヒロインと、そんなヒロインを溺愛してくれる憧れのヒーロー。ふたりの距離が学園生活を通してぐんぐん急接近していく、胸キュン度200%の甘々な物語をお願いします! 【ピュア恋部門】 等身大のヒロインがヒーローと出会ってまっすぐに恋をしたり、壁を乗り越えて成長したり…。物語を読み終わったときにそっと読者の背中を押してくれるような、感動できる作品を求めています。 【ホラー部門】 意味がわかるとゾクっとする怖い話、仲間と協力して助け合うサバイバルゲーム…。怖いけれど、それ以上にワクワク感を味わえる、やみつきホラー小説を書いてください。 |
スケジュール | 4月11日(月) エントリー開始 7月11日(月)13:00 エントリー、完結締め切り 7月11日(月)23:59 エントリー、完結締め切り ※7月11日(月)9:00~12:00にシステムメンテナンスをさせていただきます関係で、締め切り時間を延長させていただきました。 ※完結ボタンの押し忘れにご注意ください。 8月下旬 結果発表 ※スケジュールは変更になる可能性があります |
応募方法A |
野いちごに投稿するSTEP1 エントリーしたい作品の【作品編集】から、【設定】画面のコンテスト応募、野いちごジュニア文庫小説大賞を選択します。 STEP2 エントリーする部門を選択、あらすじを入力してください。(800字程度) STEP3 ページ最下部の【設定を保存する】ボタンを押すとエントリー完了です。
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応募方法B |
ファイルアップで応募するすでにお持ちのテキスト原稿をそのままアップして応募することができます。 ※対応ファイル形式はdoc/docxとなります。 |
文字数 | 70,000~85,000字 |
応募資格 | 不問(プロ、アマ、年齢等一切問いません) |
対象作品 |
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注意事項 | 以下に該当する作品のエントリーは不可となります。
※その他、審査対象外となる作品について シリーズ作品や続編、サイドストーリーなど、その作品だけでは物語が完結していない場合、原則として審査対象外となります。ただし「第1巻」などとして、その巻だけでも楽しめる場合は審査対象となります。 また完結締め切り後の作品内容編集は、誤字脱字の修正のみ可といたします。番外編等の追加を含む大幅な内容の編集をされた場合、失格となります。なお、完結締め切り後に作品掲載ポリシー違反が発覚した場合も同様に失格となります。 |
審査について | エントリーされた作品はすべてスターツ出版書籍編集部が読んだ上で、総合的観点から審査します。 |
諸権利 |
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