2017年9月発売のスターツ出版文庫
“おいしい”から新しい一日が始まる。
奈良まち はじまり 朝ごはん
イラストレーター:イシヤマアズサ
- あらすじ
- 奈良の『ならまち』のはずれにある、昼でも夜でも朝ごはんを出す小さな店。無愛想な店主・雄也の気分で提供するため、メニューは存在しない。朝ごはんを『新しい一日のはじまり』と位置づける雄也が、それぞれの人生の岐路に立つ人々を応援する“はじまりの朝ごはん”を作る。――出社初日に会社が倒産し無職になった詩織は、ふらっと雄也の店を訪れる。雄也の朝ごはんを食べると、なぜか心が温かく満たされ涙が溢れた。その店で働くことになった詩織のならまちでの新しい一日が始まる。
- 著者コメント
- こんにちは、いぬじゅんです。今回は、奈良のまちはずれにある『朝ごはん屋さん』を舞台に、不器用な主人公が奮闘する姿を描いた作品です。心が美味しくなる料理とほっこりする物語で、皆様にも元気になってもらえるよう願いをこめました。いつものいぬじゅん節を楽しんでいただけると幸いです。
泣ける純愛小説NO.1
半透明のラブレター
イラストレーター:しおん
- あらすじ
- 「俺は、人の心が読めるんだ」――。高校生のサエは、クラスメイトの日向から、ある日、衝撃的な告白を受ける。休み時間はおろか、授業中でさえも寝ていることが多いのに頭脳明晰という天才・日向に、サエは淡い憧れを抱いていた。ふとしたことで日向と親しく言葉を交わすようになり、知らされた思いがけない事実に戸惑いつつも、彼と共に歩き出すサエ。だが、その先には、切なくて儚くて、想像を遥かに超えた“ある運命”が待ち受けていた…。
- 著者コメント
- はじめまして、春田です。この度『半透明のラブレター』が7年の時を経て生まれ変わることとなりました。サエと日向が大学生時代の話も加え、ほんの少し新しくなっております。7年前から知ってくださっている方は懐かしむように、初めて触れる方はどきどきヒリヒリしながら読んで頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。
絶対、号泣の感動物語。
そして君に最後の願いを。
イラストレーター:飴村
- あらすじ
- 山と緑に包まれた小さな町に暮らすあかり。高校卒業を目前に、幼馴染たちとの思い出作りのため、町の神社でキャンプをする。卒業後は小説家への夢を抱きつつ東京の大学へ進学するあかりは、この町に残る颯太に密かな恋心を抱いていた。そしてその晩、想いを告げようとするが…。やがて時は過ぎ、あかりは都会で思いがけず颯太と再会し、楽しい時間を過ごすものの、のちに信じがたい事実を知らされ――。優しさに満ちた「まさか」のラストは号泣必至!
- 著者コメント
- この度『そして君に最後の願いを。』を、スタ文から出させて頂くこととなりました。ありがとうございます。なにかに悩み苦しみ立ち止まっている人達の背中に優しく手を添えてあげられたら、という思いからこの作品は生まれました。静かな田舎町に暮らす男女四人を通して、読んで下さった方の心に少しでも残って頂けたら嬉しいです。