2016年9月発売のスターツ出版文庫
きみがあたしに教えてくれた――生きる勇気と人を信じ愛すること。
青空にさよなら
イラストレーター:456
- あらすじ
- 高校に入学して間もなく、蒼唯はイジメにあっているクラスメイトを助けたがために、今度は自分がイジメの標的になる。何もかもが嫌になった蒼唯が、自ら命を絶とうと橋のたもとに佇んでいると、不思議な少年に声を掛けられた。碧と名乗るその少年は、かつて蒼唯と会ったことがあるというが、蒼唯は思い出せない。以来、碧と対話する日々の中で、彼女は生きる望みを見出す。そしてついに遠い記憶の片隅の碧に辿り着き、蒼唯は衝撃の事実を知ることに――。
- 著者コメント
- こんにちは、実沙季です。この度、蒼唯と碧の物語が縦書きの書籍にさせて頂けることとなりました。自分の2度目の書籍化がまさかスタ文だとは夢にも思っておらず、正直プレッシャーでしかないのですが、同時にとても光栄なことだと思い、作業に励みました。蒼唯の行動が、碧の言葉が、皆様の心に何かを残せたら幸いです。
人を好きになることは、こんなにも愛おしく、瑞々しい。
放課後美術室
イラストレーター:長乃
- あらすじ
- 「私には色がない――」高校に入学した沙希は、母に言われるがまま勉強漬けの毎日を送っていた。そんな中、中学の時に見た絵に心奪われ、ファンになった“桐谷遥”という先輩を探しに美術室へ行くと、チャラく、つかみどころのない男がいた。沙希は母に内緒で美術部に仮入部するが、やがて彼こそが“桐谷遥”だと知って――。出会ったことで、ゆっくりと変わっていく沙希と遥。この恋に、きっと誰もが救われる。
- 著者コメント
- こんにちは。今までイアムという名前で活動しておりました麻沢奏と申します。数年前に出させていただいた『放課後図書室』とは舞台と人物が変わり、今回は美術室が舞台の先輩後輩の物語になります。美術室の独特な空気感、登場人物の心の動きや成長を感じてもらえたら嬉しく思います。