2020年11月発売の単行本(野いちご)
君のためにできることを、幾夜も考えていた――。
君がひとりで泣いた夜を、僕は全部抱きしめる。
[原題]きみがため(仮)
イラストレーター:雨森ほわ
- あらすじ
- 幼い頃に父を失い、家族を支えながら過ごしている高二の真菜。あるとき、友達とのトラブルがきっかけで過呼吸になったところを、同じクラスの桜人に助けられる。冷たく近寄りがたい存在だった桜人に「自分を偽ってまで、友達と一緒にいる必要ないだろ」と言われ最初は戸惑うが、何度も彼に救われるようになってから、真菜の世界は変わり始めた。桜人と同じ文芸部に入ると、彼の美しい文章を読んでますます彼を知りたくなっていく。しかし、桜人が真菜を助けたいと思う気持ちには、ある悲しい過去が関係していた――。「真菜の泣いてる顔は、もう見たくないんだ」隠された切ない想いに、涙が止まらない!
- 著者コメント
- このたび、このような出版の機会がいただけたことを、大変ありがたく思っています。内気で自分嫌いな少女と、冷たくも本当は心優しい少年の物語。淡々と過ぎゆく毎日の中で、漠然とした辛さを抱えている読者様の胸に届くようにと、改稿を重ねました。雨森ほわ様が描いてくださった美しいイラストと合わせ、楽しんでくださったら幸いです。
※読書推奨年齢は、中学生~一般です。
きみに、最初で最後の恋をした。
それが、私の生きた証です――
それが、私の生きた証です――
一生に一度の「好き」を、全部きみに。
[原題]『好き』以外、見つからない。
イラストレーター:ピスタ
- あらすじ
- 余命5年と宣告された高1の葵は、家を飛び出してきた夜の街で、同い年の咲と出会う。その場限りの関係だからと、気軽に余命のことを打ち明けた葵。ところが、学校で彼と運命的な再会をして…。友達づくりもうまくいかない葵に、咲は「葵らしく今のままでいろよ」と言ってくれた。ぶっきらぼうに見えて優しい彼に葵は惹かれるが、余命は刻一刻と近づく。恋心にフタをしようとするけれど、「どうしようもなく葵が好きだ」「俺にだけは弱さを見せろよ」とまっすぐに想いを伝える咲に心を揺さぶられ――。
- 著者コメント
- いつも応援してくださってありがとうございます。皆様のおかげで『『好き』以外、見つからない。』がタイトル改め、単行本にて書籍化させていただけることになりました。書籍ではサイト版とはちがって大幅に修正して二人のエピソードがよりわかりやすく、胸キュン満載になっています。そしてぜひ!ピスタ様が描いてくださった素敵なカバーイラストも書店で実物を見てもらえると嬉しいです。
※読書推奨年齢は、中学生~一般です。