2020年4月発売の単行本(野いちご)
きっと、はじめから「恋」だったんだ――。
それでも僕が憶えているから
[原題]蛍の恋火が消えるまで
イラストレーター:山科ティナ
- あらすじ
- イケメンで頭もよくて優しくて、優等生の蒼と友達になった高2の真緒。ある日、冷たく別人のような蒼に出逢う。それは蒼の中にいる別の人格「ホタル」だった。傍若無人なホタルに振り回されるが、「蒼」の体を守るために彼の本当の父親を一緒に探すことになる。ホタルと行動するうちに、怖いくらいに冷たく自分勝手な彼の秘密、そして苦しい本心に気づく。一方ホタルも、周囲に気を使って傷ついても、まっすぐひたむきな真緒に惹かれていく。ふたりの絆は深くなっていくけれど、とうとう「ホタル」の人格が統合されることになった。それは「ホタル」との別れを意味していて…。
- 著者コメント
- ずっと温めてきた大切な作品を書籍化して頂けることになりました。本当にありがとうございます。自分が何のために生まれてきたのかわからない、周りばかり気にして感情を抑えこんでしまう…そんな主人公たちが出逢い、"幸せ"を見つける物語です。どうぞよろしくお願いいたします。
一学期間、ふたりだけの図書委員。
教室とは違う、素顔のキミに恋をした。
教室とは違う、素顔のキミに恋をした。
放課後図書室
[原題]放課後図書室
イラストレーター:見崎なつみ
- あらすじ
- 高2になった果歩は、クールでつかみどころのない早瀬と、図書委員をやることになった。実は、ふたりは同じ中学で、“付き合って”いた関係。でも、それはウワサだけ。ホントは、しゃべったことすらなくて…。図書室で、そんな早瀬とふたりきり。最初はぎこちなかったけれど、ふたりの距離は少しずつ縮まっていき…? じれったくて甘い放課後ラブに、胸キュンが止まらない!
- 著者コメント
- こんにちは、麻沢奏と申します。このたび、『放課後図書室』の新装版を出していただけることになりました。加筆修正し、登場人物それぞれのキャラクターや感情の揺れ動きが、より伝わりやすくなったかと思います。果歩と早瀬の、初々しく、もどかしい図書室での密やかな恋物語を、是非ともお楽しみください。