「あっ、待って!おいてかないでよ。」

そう言って向井君が、追いかけてきた。

嘘でしょ!?

2人で一緒に行くとか無理無理!

それに、私の存在気づいてたんだ…

ちょっとだけ嬉しい。

実行委員、一緒だって思われてないと思ってたから。

「これから、実行委員よろしくね。」

「うん、よろしくね。迷惑かけちゃうと思うけど。」

それが、2人で交わした最初の言葉。

さっきは、私が返事できなかったから、ノーカウント…だよね!?