「…俺さ、朝方の海好きなんだよね。
こう、なんつーか…見てるだけで癒される」


沈黙を破ったのは剛貴で、
私は閉じかけた瞼を必死に擦り隣を見る。




どこか寂しげに地平線を眺める瞳に、
胸が苦しくなった。