お化け屋敷に入ると薄暗くて本当に怖い。


私は恥ずかしくて山田くんの腕を掴むことができなかった。

怖くて怖くて早く出たくて下を向いて必死で恐怖と戦った。


「大丈夫?」


優しく聞いてくる山田くんに私は答えれなかった。


「ん………」

「……………っ!?」


山田くんはそっと私の手を握ってくれた。

ドキドキして、恐怖はどこかへいった。